さて、今日は
皆さんの身近にあるもの、手軽に買えるものって
本当はどういうこと 身体にしているの?
のいいお勉強になると思って
先日私の身近に起きた あるケースをご紹介します。
私の仕事関係の方で、 お世話になっている男性がいます。
(もうご高齢ですが、まだ研究事業を続けていらっしゃいます)
先週、そのかたから”緊急入院した” と連絡が入りました。
その時は詳しいことは聞けなかったのですが、
医者からの診断で ”低ナトリウム血症”と言われた、とだけメールに書いてありました。
そして、昨日、退院したということで、やっと詳しい話を聞けたんですね。
開口一番、
”君の助言が当たっていた”
”あの時もっと処方された薬について調べればよかった” それを伝えたかった、と言われました。
このかた、 過去に病歴があります
一つは 頚椎症
二つ目は 心筋梗塞
三つ目は 前立腺癌になり放射線治療、その3年後、血尿が出るようになり、泌尿器の手術をしている(つまりをとる手術)
そしてもちろん、病院では
”それぞれの部位の担当医が”
”その部位だけをみた上で判断し、処方した薬”
を渡しているため
毎日いろいろな薬を飲んでいる、というバックグラウンドがありました。
そして、つい1ヶ月前
首の頸椎や、手の関節がすごく痛くなったから
総合病院の整形外科へ行ってきたんだ、という話をしていたので
”何を治療として提案されましたか?”と聞くと
”精神的なものもあるから、抗うつ薬を処方された、鎮痛作用もあると言われた”
と
いうじゃないですか😅
え〜〜〜〜と。。。。
で、その時は私、別にクライアントでもなんでもないので詳しい説明は省いて
”抗うつ薬は心臓があまり元気でない人には使わない方がいい。ましてや泌尿器にも問題ある人には
論外だよ”
と伝えました。(赤字で入れたところは ポイントですよ。)
そのかたは、 抗うつ薬 という言葉に抵抗があったようで、素直に
”そうだよな。失礼な話だよな。 首だけ牽引してもらって、薬は飲まないでおくわ”
と言われました。
で、そこから1ヶ月して 緊急入院です。
一体何があったでしょうか?
実は、緊急入院する 二日前
また外科を訪れた際、
”これは抗うつ薬ではない” と渡された 鎮痛剤を飲み始めたところ
二日後に 平衡感覚がなくなってきて、食欲がなくなり 吐き気がして
心臓がギュッと痛くなったと思ったら トイレで倒れてしまったそうです。
そして、”低ナトリウム”により 危ない状況のため 緊急入院となってしまったと。
さて、ここで最大のPOINTをお伝えします。(特に風邪や頭痛、生理痛には解熱・鎮痛剤と思って使ってきた方は
あなたに関わる話です。)
今回、鎮痛薬と言われて渡されたものは、”抗利尿ホルモン”作用がありました。
つまりおしっこが出にくくなり、体内のナトリウム濃度が薄くなるんですね。
ちなみに、この作用を持っているものを以下に挙げておきます。
クロルプロパミド(血糖値を下げる薬)
カルバマゼピン(抗てんかん薬)
ビンクリスチン(化学療法薬)
クロフィブラート(コレステロール値を下げる薬)
抗精神病薬や抗うつ薬
イブプロフェンなど多くの市販の痛み止め(鎮痛薬)
エクスタシー(3,4-メチレンジオキシメタンフェタミン[MDMA])
合成抗利尿ホルモンおよびオキシトシン(陣痛誘発に使用される)
もちろんこのほかにもあるよ。
ここで気づいて欲しいのですが、 これとあれが同じ作用を持つ仲間なの?という点です。
そう、抗精神薬・抗うつ薬とイヴプ○フェンなどの鎮痛薬(本当はロキ○ニンもね(こちらも尿を出にくくします))
は
同じことを体内でやっているのです。
皆さんも、鎮痛薬に依存している人の話を聞いたことがありませんか?
そこから薬物中毒に移行した人の話を。
そしてここに”血糖を下げる薬”が仲間入りしているのも面白いですね。
”え、糖は身体に悪いし” ”塩だって摂らない方がいいんでしょ?” と
まだあべこべになっちゃっている人は
講座を受けてね。この二つは命綱ですよ。
またFutureMe 受講生は ミネラルの回をおさらいです。
さて、低ナトリウム血症になると何が怖いでしょうか?
このかたの場合(病歴から見て) 心不全です。
まさしく、この抗利尿作用によって、 水は再吸収されて体内に留まるけれど、ナトリウムだけ尿中に排出されて血液中のナトリウム濃度が低下します。 それによってどんどん浮腫んでいきます。
”浮腫”は 現代人のお悩みの一つですな。
で、ここからまだ驚きの話が。
なんとこの1ヶ月前に処方された薬は、その低ナトリウムを引き起こす要因となった鎮痛薬よりも
強いものでした。(中期とか長期とか持続時間があります)
つまり、あのまま”抗うつ薬”と言われたものを投薬していたら危なかったわけです。
だって、緊急入院した時には もう心臓が細胞の興奮状態によって起こる心不全の一歩手前
になっていたのだから。
何度も言うように このかたは私のクライアントではない(というか私が療法家であることを知らないw)
ので、あまり突っ込んだことを言いませんでしたが
低ナトリウムになった要因は この鎮痛薬にある と言うことは
私の理論を聞いて納得されていました(医者に怒ってたけどw)。
ま、本当は甲状腺機能とエネルギー代謝ももちろん改善させないと根本的な悩みは改善しないのが当然ありますよ。
で前述の もっと処方された薬のことを調べておけばよかった とおっしゃっていました。
ちなみに、この場合 責任は患者がその処方に同意した時点で 医者にはありません。
つまり誰も責任をとってくれませんのでご注意。
皆さん頭の体操になりましたか?
国によって大きくキャンペーンしていたことにより
心筋炎や心不全が多く起きている今、
鎮痛薬もドラッグストアから一時売り切れになっていましたが
どういうことになるかな?
考えてみてね。
SHINO