※私がここで用いている「慣性」とは、よく教科書に載っているニュートン力学とは違いますのでご注意ください
「どれだけ動けるか」だけに焦点を置いていたら、人は壊れていく
健康な身体と精神力は、
揺らいだあとに、本来の状態へ戻れる人のみが手にできる。
現代社会では、「止まらない人」が評価されます。
もっと働く。
もっと早く成長する。
もっと鍛える。
もっと成果を出す。
まるで人生とは、「動き続けて生産性をとにかくあげること」が目的であるかのようです。
学校でも、職場でも、「より加速し、止まらない人」は高く評価されます。
しかし、その一方で、ほとんど語られない力があります。
それが、「元へ戻る力」です。
Ken Wheelerが語る「慣性」は、少し違う
高校物理で学ぶ「慣性」は、 「物体は動き続けようとする性質」と説明されます。
しかしKen Wheelerが語る「慣性(Inertia)」は、 それとは少し異なります。
彼の理論では、”世界のすべての現象が始まる前”に、 ある種の「静けさ」「本来あるべき平衡状態(無極性)」 が存在しています。
誘電的な作用によって、そこには 「偏り」や「ねじれ」が生まれます。
そして重要なのは、 ねじれが生まれた瞬間から、同じように「静けさ」へ戻ろうとする性質も働く という点です。
ねじれが大きいほど、
戻ろうとする力も大きくなる。
変化と復元は別々の現象ではなく、 一つの出来事の表と裏なのです。
Ken Wheelerは、この 「慣性へ戻ろうとする過程」が 磁気として現れると説明しています。
自然の姿には必ず秩序がある
私たちは磁石を見ると、 「引き寄せる力」に目が向きます。
しかし、その背後では、 元の何もなかった静けさの状態を常に取り戻そうとしています。
秩序はこの元に戻る力が働いたときに作動します。
自然界には、
偏らせる力
↓
戻ろうとする力
この二つが、常にセットで存在しています。
片方だけでは、世界は成り立ちません。
人間の身体も、「ねじれ」と「復元」の繰り返し
私たちは毎日、
運動をする。
働く。
考える。
悩む。
感情が揺れる。
暑さや寒さに適応する。
こうした刺激によって、 身体にはさまざまな「ねじれ」が生まれます。
しかし身体は本来、
体温を整え、 ホルモンを調整し、 炎症を鎮め、 細胞を修復し、 神経を落ち着かせながら、
本来の秩序へ戻ろうとしています。
健康とは、ねじれない身体ではありません。
ねじれた分だけ、自然に戻れる身体です。
また ねじれを極端に嫌がる、というのも”元に戻る力がない”ことの裏返しです。
問題は「ねじれ」ではなく、「戻れなくなること」
働くこと、消耗すること、日々のストレスそのものが悪ではありません。
運動も仕事も勉強も、 身体にとっては一つの刺激だということです。
問題は、 その刺激と同じだけ回復できない人がとても多いという点です。。
睡眠不足。
慢性的な栄養(糖・塩・コラーゲン)不足。
終わらない精神的緊張。
絶え間ない情報刺激。
こうした状態では、 「ねじれ」は増えていく一方で、 「戻る力」が十分に働けません。
身体が壊れるのは、
ねじれたからではなく、
平衡状態に戻れなくなったからなのです。
現代社会は「ねじること」ばかり教えている
もっと働け。
もっと努力しろ。
もっと変われ。
もっと挑戦しろ。
私たちは、 「ねじること」は教わります。
けれど、 どう戻るか は、ほとんど教わりません。
しかし自然界では、 ねじれだけが存在することはありません。
必ず、それと同じだけ
「戻ろうとする力」が働いています。
本当の健康とは、「戻る力」があること
人は、生きていれば必ず揺らぎます。
疲れる日もある。
落ち込む日もある。
病気になることもある。
だから本当に問われるのは、 「どれだけ頑張れるか」ではありません。
どれだけ自然に戻ってこられるか。
Ken Wheelerの媒質論は、 隠れていたもう一つの世界を提示しています。
自然界では、 変化と復元は、常に一対で存在する。
ねじれが生まれれば、 その瞬間から戻ろうとする力も生まれる。
だから世界は秩序を保ち、 生命もまた、その秩序の中で生きています。
健康とは、止まることなく走り続けることではありません。
揺らぎ、ねじれ、変化しながらも、
そのたびに本来の秩序へ戻っていける強さがあること。
その「戻る力」こそが、
あなたを支えている最も根源的な力です。
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